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言語の比較・対照/そのための多言語学習

《ラテン文字化》の記事リスト

 当ブログでは,ラテン文字以外の文字を使う場合,必要に応じてラテン文字への翻字転写を行う。このページでは,ラテン文字以外の文字をラテン文字化する際の方法についてまとめておく。

  • 目次-CONTENTS-
  • 更新履歴
  •  タイトルを「ラテン文字化について」から「《ラテン文字化》の記事リスト」に変更
  •  日本語のローマ字表記についてのリンクを追加
  •  「タミル文字」「テルグ文字」へのリンクを追加
  •  「タイ文字」へのリンクを追加
  •  「チベット文字」へのリンクを追加
  •  「シンハラ文字」へのリンクを追加
  •  「クメール文字」へのリンクが正しくなかったのを修正
  •  「ベンガル文字」「ラオス文字」「ビルマ文字」「クメール文字」へのリンクを追加
  •  「それぞれの方法」のリンクをリスト形式に変更
  •  「デーヴァナーガリー文字」を追加
  •  タイトルとアイキャッチ画像を変更
  •  冒頭と「共通事項」の文言を少し調整
  •  「翻字と転写の違い」を追加
  •  「アラビア文字など」を追加
  •  「ヘブライ文字」を追加

 

共通事項

二つの書き方

 どの言語のラテン文字化も,基本的に次の書き方Aまたは書き方Bに従って書く。

書き方A

  • быть(bytʹ)
  • по-русский(po-russkij)

 書き方Aは,元の文字の後に,丸カッコに入れてラテン文字を書く。文中や表中で改行が難しい場合はこちら。

書き方B

  1. Он японец
  2. On japonec
  3. 彼は日本人だ
  4. Токио — столица Японии.
  5. Tokio — stolica japonii.
  6. 東京は日本の首都だ。

 書き方Bは,元の文字の次の行にラテン文字を書く。自然に改行できる場合はこちら。

ラテン文字化をするかどうか

 常にラテン文字化を行うわけではない。特に,ひとつの文章あるいは見出しの中に,同じ語が何回も現れる場合,最初の一回だけラテン文字化をして後は省略することがある。

 そのほかにも,「ラテン文字化をしなくても問題ない」「しないほうが見やすい」など,ラテン文字化をするかどうかは記事・文章の内容や見やすさなどを考慮して適宜判断する。

翻字と転写の違い

 だいたい以下のような違いがある。

翻字

 ある文字体系を,別の文字体系で1対1に置き換えること。翻字されたものを見て,元の文字体系に戻すことができるようになっているものが理想的である。

転写

 発音を文字で表記すること。日本語のローマ字表記や,中国語のピンインなど。

 主に文字を変換するのか,発音を変換するのかという違い。ただ,完全に文字を1対1で置き換えるのも,発音を忠実に再現するのも,実際にはなかなか難しいところがある。

  • 主に文字(綴り)を参考にする場合は翻字
  • 主に発音を参考にする場合は転写

 という風に用語を使い分ける。また,これらをまとめてラテン文字化と呼ぶことにする。

 

それぞれの方法

 今までに当ブログでラテン文字化した文字の一覧。別記事でまとめたものは別記事へリンクを貼っておく。個別記事のないものは,リストの後にそれぞれ解説する。

 文字体系というより言語のラテン文字化だが,日本語のローマ字表記についても記事を書いたのでリンクを貼っておいた。

漢字(中国語)

 中国語にはピンインによる発音表記を併記する。ピンインについて詳しくは「拼音 - Wikipedia」を参照。なお,「」「」など声調が変わる場合についても,常に元の声調で表記する。

 各漢字のピンインは,主に『クラウン中日辞典 小型版 CD付き』(三省堂,2009年,松岡榮志)を参照した。

ハングル

 韓国語のハングルは,基本的には文化観光部2000年式(Revised Romanization of Korean)に従ってラテン文字に転写する。詳しくは「文化観光部2000年式 - Wikipedia」および「Revised Romanization of Korean - Wikipedia」を参照。