スワヒリ語のコピュラ文「AはBだ」について書く。
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基本的なしくみ
スワヒリ語で「AはBだ」を言うとき,現在のことならniを使って「A ni B」のように言う。会話では,niを省略してAとBを並べるだけのこともある。
- Mimi ni Mjapani.
- 私は日本人です。
- Hii ni pilipili.
- これはトウガラシです。
niの代わりにsiを使うと否定文になる。
- Mimi si mwanafunzi.
- 私は学生ではありません。
- Hii si mbatata.
- これはジャガイモではありません。
疑問文でも語順や文構造は変わらない。会話ではイントネーションが上がり調子になる。
- Wewe ni Mtanzania?
- あなたはタンザニア人ですか?
- Yeye ni nani?
- 彼は誰ですか?
その他の場合
現在ではなく未来や過去のことを言う場合,動詞-waに,様々な接辞をつけて言う。
- Nilikuwa mwalimu.
- 私は教師だった。
- Alikuwa mwanafunzi.
- 彼は学生だった。
ni-やa-は主語の人称を表す接辞,-li-は過去を表す接辞である。-ku-は動詞が1音節のときに挿入される不定詞接辞。これらを合わせて,nilikuwa「私は~だった」,alikuwa「彼は~だった」のようになる。
文脈などから明らかな場合,主語は省略される。
用例
いくつか例文を書いておく。
- Kitabu hiki ni nini?
- この本は何ですか?
- Hiki ni kitabu chako?
- これはあなたの本ですか?
- Hii si kahawa.
- これはコーヒーではありません。
- Kiswahili si kigumu.
- スワヒリ語は難しくありません。
- Kijapani ni kigumu sana.
- 日本語はとても難しいです。
- Leo ni Ijumaa.
- 今日は金曜日です。
メモ
スワヒリ語の形容詞は,関係する名詞の名詞クラスに応じた接辞がつく。例えば,例文12・13の-gumu「難しい」には,Kiswahili「スワヒリ語」やKijapani「日本語」が属するクラス7に対応した形容詞接辞ki-がついている。
指示詞「これ,この」や所有詞「あなたの」なども,関係する名詞の名詞クラスに合わせた接辞がついた形になる。
参考文献
- 『ニューエクスプレス スワヒリ語(CD付)』白水社,2010年,竹村景子