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ルーマニア語の《コピュラ文》

 ルーマニア語のコピュラ文「AはBだ」について分かる範囲で書く。今回は基本的なしくみのみ取り上げる。

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基本的なしくみ

 ルーマニア語で「AはBだ」を言うには動詞a fiを用いる。a fiは主語の人称と数によって活用する。

a fiの現在形

  単数 複数
1人称 sunt suntem
2人称 ești sunteți
3人称 este / e sunt
  1. Sunt japonez.
  2. (私は)日本人です。
  3. Acesta este un ceas.
  4. これは時計です。

 強調や明示する場合を除いてふつう人称代名詞は省略される。またルーマニア語には不定冠詞があるが,Aの国籍や職業などに言及するときには不要(例文1)。

 ちなみにa fiという形は不定法で,aは英語のtoに相当する。

 

用例

 例文を少し書いておく。

  1. București este capitala României.
  2. ブカレストはルーマニアの首都だ。
  3. Acest ceas este scump.
  4. この時計は高い。
  5. Limba română este grea.
  6. ルーマニア語は難しい。
  7. Dumneavoastră sunteți român?
  8. あなたはルーマニア人ですか?
  9. Cine sunt ei?
  10. 彼らは誰ですか?
  11. Sunt frații mei.
  12. (彼らは)私の兄弟です。
  13. Mașina lui este scumpă, dar a mea este ieftină.
  14. 彼の車は高いが,私のは安い。

メモ

 dumneavoastrăは2人称の相手に対する敬称「あなた,あなたたち」で,動詞は常に2人称・複数形で用いられる(例文6)。

 

その他の場合

  1. E frig.
  2. 寒い。

 例文10のように,主語がないコピュラ文もある。ただ,少し気になることがあるのでまた別記事で書くことにする。

 

参考文献

  • 『ニューエクスプレス ルーマニア語(CD付)』白水社,2008年,鈴木信吾,鈴木エレナ

 

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