エストニア語のコピュラ文「AはBだ」について分かる範囲で書く。とりあえず今回は基本的な言い方のみ取り上げる。
- 目次-CONTENTS-
- 更新履歴
基本的なしくみ
エストニア語で「AはBだ」は,動詞olemaの活用形を使って言う。主語の人称・数によって活用し,現在形は以下のとおり。
olemaの現在形
単数 | 複数 | |
---|---|---|
1人称 | olen | oleme |
2人称 | oled | olete |
3人称 | on | on |
- Ma olen jaapanlane.
- 私は日本人です。
- See on kartul.
- これはジャガイモです。
用例
用例を少し書いておく。
- See on huvitav ajakiri.
- これは面白い雑誌だ。
- See ajakiri on huvitav.
- この雑誌は面白い。
- Kas see ajakiri on huvitav?
- この雑誌は面白いですか?
- Mis see on?
- これは何ですか?
- Ta on noor.
- 彼は若い。
- Nad on noored.
- 彼らは若い。
- Nad on jaapanlased.
- 彼らは日本人だ。
メモ
指示代名詞see「これ,それ,あれ」は,主語として使えるほか,名詞を修飾して「この~,その~」などの意味でも使うことができる(例文3・4)。
文頭にKasを置くと,「はい」か「いいえ」で答えるタイプの疑問文が作れる(例文5)。
形容詞は名詞の前において修飾語として用いられたり(例文3),olemaの補語として述語に使われたりする(例文4・5・7・8)。形容詞は関係する名詞や代名詞が複数形の場合には複数形になる。
参考文献
- 「エストニア語文法」1999年,松村一登(23/11/04閲覧)